スノードロップ
輝明さんは今日は泊まりにいくらしい…
奥様も出掛けている
司さんは まだ帰って…
ドンッ
「紅々。…」
「司さん!」
司さんは廊下に寄りかかっていた…
「あー気分悪ぃ…。」
「大丈夫ですか?お酒を…。水持ってきます…」
司さんに近付くとお酒の匂いがした
「…頼む。風呂入ってくるよ……、」
立ったらまたふらっと壁にもたれかかっていた
「いいから……」
部屋まで入るのを見届けてから水を貰いにいった
「……入ります。まだ…いないか」
水をテーブルに置いた
お酒飲んできたのかな…
あの飯田教授って人と…
あの女の人とも?
「紅々…。」
「あ…司さん。気が付かなかったです…」
近っ…
黒い着物を着た司さんがいた。
「ノックしたんだけど…。水ありがとう」
「いいえ…。じゃあ私は」
「……仕事してたのか。休みなのに制服着て…」