魔法使い(17)に恋されて

キーンコーンカーンコーン

予鈴が鳴って、玲奈が自分の席に戻る。私は机の中から古文の教科書とノートを取り出す。

黒マントくんは何を考えて私を見ているのだろうか。
ハンカチのお礼をするため・・・これが一番妥当な線だと思う。でももしそうだったら、私は何をしたらいいのかな。一週間も経っているし何かきっかけを作ってあげなくちゃ、この行動は変わらない気がする。

・・・・いや、何もしなくていいか。相手の出方に合わせた方が楽だ。

んー、でもこのまま放置して卒業まで続いちゃったらどうしよう。

まあ考えても仕方ない・・・不思議と怖いとは思わないし。会話したのはちょっとだったけど、嫌な感じはしなかったもの。
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