いつか、きっと。
Prologue






あの日から、私は深い絶望の闇で泣いていた。



辛くて、苦しくて、切なくて、やり場のない悲しみで壊れてしまいそうだった。




だけど、そんな私を救ったのは、やっぱり君だった。






『やり残したことがあるんだ』






いつもと変わらぬ優しい笑顔。



それを見た私は、いつだって気付かされるんだ。





―――君が好き、って。






だから、ねぇ。



ずっと傍にいたいの。


ずっと一緒に笑っていたい。


ずっとずっと、大好きでいたい。





叶わぬ夢だとしても、今この瞬間の君に伝えることはできるでしょう?



私たちが愛し合った記憶は、誰にも奪えない。



神様だって奪えない。





でも、きっとこれが最後だろうから。



新しい未来を生きていかなきゃいけないから。





―――誓うよ。




君の温もりを忘れない。



君の笑顔を忘れない。



君の涙を忘れない。



君がくれた、溢れんばかりの愛を忘れない。





そして、ね。





『っいつか、きっと…!きっと愛し抜くからっ……!』






いつになってもいい。



そう、いつか。



いつか必ず。









―――いつか、きっと。








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