いつか、きっと。
動き始めた時間
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カーテンの隙間から風が入り込んできて、爽やかな朝の訪れを知らせる。
まだ眠い瞼をこじ開け、じんわりと汗が滲む額を指で拭った。
少し上の方から規則正しい寝息が聞こえ、視線を移せば、長い睫毛を伏せ、幸せそうに眠る愛しい人が。
思わずホッと安堵のため息をもらす。
少し、心配してたんだ。
朝、目が覚めたらこの人はいなくなっているんじゃないかって。
―――大丈夫だから。早く寝な?
そう柔らかい微笑と共に、腕の中の私に繰り返し話してくれた。
だけど、どうしても素直に眠ることはできなくて。
頑なに首を振る私に、困ったように眉を下げてた。
―――ちゃんといるよ、約束する。
その言葉に、渋々冴えてる瞳を閉じた。