いつか、きっと。
「どこが一緒で、何が違うのかなんて分からねぇ。…けど、これだけは言える」
そこまでを言うと、サクは小さく息を吐いた。
微かに肩が震えてる。
「俺たちはそれぞれの道の上で出会った。必然か偶然か。そんなこと知らねぇ。けど…」
ゆっくりとサクのまぶたが開き、鏡夜とよく似た真っすぐな瞳が私を捕らえる。
「そんなもんなくたって俺たちは出会えていたさ」
ニッコリと白い歯を見せながらサクは笑う。
久しぶりに見た明るいサクの笑顔に、ほっこりと胸の奥が温かくなるのを感じた。
「だから笑え、皐月。兄貴がいるんだ、少しでも可愛くしとかねぇと愛想つかされるぜ」
憎まれ口を叩くサクの表情はどこか晴れ晴れとしていて。