いつか、きっと。
「ほんと?」
『うん、ほんと』
「絶対?」
『絶対』
「…約束、ね?」
『わかってる』
だけど、それだけじゃ足りないから。
私、欲張りだもん。
だから、その声も、その瞳も、その腕も。
その存在も。
全部全部、私で埋めつくされちゃえばいいのに。
私だけの鏡夜になってほしいの。
心も体も。
『ゆっくりおやすみ、皐月』
「うん…」
…………って。
そんなの無理ってことは、ちゃんとわかってるよ。
ただちょっとわがまま言ってみたくなっただけ。
だけどそのかわりに…ね。
ひとつだけ聞きたいことがあるんだ。
鏡夜―――。
あなたは…
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