いつか、きっと。
「うるせぇな!違うっつってんだろ!」
「わかったわかった。皐月が起きるから、もう少しボリューム落とせって」
私の頭が優しく撫でられる。
うっすらと瞳を開けば、楓の薄水色のシャツ。
――――……そっか。
いつのまにか眠ってしまった私を、楓が膝の上に寝かしてくれたんだ。
「…よく寝てるな」
楓に言われた通り、素直にボリュームを落とした朔夜がつぶやく。
「あぁ…」
「ガキみたいな寝顔」
くくっと喉を鳴らしながら笑う朔夜。
ガ、ガキって…
「昔からだよ」
「それもそうか」
むぅ……
何よぅ。
私が寝てると思ってるかららって…