いつか、きっと。
何だか気持ちまで重い。
「……………………」
たぶんそれは不安だからだ。
何を言われるか、とか。
サクの言う通り、みんなが心配してくれているのは分かってる。
だけど、だけど―…
「私には無理だよ、サク……」
今の私には何を言ったって…
きっと、乾いた心が疼くだけ。
うまくは言えないけれど。
―――サクはどうしたんだろう。
うまく笑って過ごしたんだろうか。
想像もつかないや。
ぴたっと足を止める。
ふいに後ろを振り向けば、私が上ってきた階段があった。
何か縛り付けられるものがあった気がして、じっと見つめるけれど、何もない。
気のせいかな……
何だか懐かしい風が吹いた気がしたのに。