いつか、きっと。
「ねぇ、鏡夜」
『ん?』
「大好きだよ」
突然の私の言葉に、驚いたように目をしばたたかせる鏡夜。
その様子にクスリ…と笑い、鏡夜の隣を抜けた。
くるりと振り向けば、まだ少し驚いている鏡夜が、じっと私を見つめていた。
すき。
スキ。
大好き。
じっと見つめ合い、どちらからともなく微笑んだ。
鏡夜が私の隣に並ぶまで私はじっと鏡夜を待った。
そして鏡夜が私の元まで来た時。
「―――あーっ!な、何してんだよ!」
「朔夜が悪いんだろ!」
何やら二人の叫び声が聞こえてきた。
鏡夜を見上げると、鏡夜が私を見下ろす。