いつか、きっと。
じっと待つ体はとっくに冷え切ってしまっていて。
微かにだけど、体が怠い。
今にも引き込まれそうな世界に、精一杯の抵抗を見せる。
まだ、ダメ…
今はダメなの。
もう少し、あと少しだけでも待っていなきゃ。
大丈夫。
きっと、帰って来るはずだから…
だか…ら……
わた、しが待って、いなきゃ…
じんわりと体を包み込む眠気に、頭が真っ白になりそうになった、その時―――。
『―――ほら、そんな格好してちゃ、風邪ひくよ』
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