いつか、きっと。
変わらぬ日常
―――ピチチチッ…
可愛らしい鳥のさえずりが聞こえる。
また朝が来た……
これ以上ない、目覚めの良い朝なのに、私は起きるのが億劫で仕方なかった。
「――皐月っ!早く降りてきなさい!」
そんな私をけしかけるように、お母さんが私を呼ぶ。
もぞもぞと、頭まで被った布団の中で寝返りを打った。
起きたくない…
膝を抱え込む。
「皐月っ!!」
お母さんの声がこれ以上聞こえないように、頭を膝にうずめた。
朝なんて嫌い。
学校があるからだとか、低血圧だからとか、そんなんじゃない。
そんな小さなことじゃない。