いつか、きっと。
第四章:繋いだ手
好きで
好きで
大好きで
どうしようもなく、愛おしくて。
あなたと出会って、私は恋に落ちた。
指先が少し触れ合っただけで、ピリリと電流が走るみたいに。
優しく抱き寄せられるだけで、ギュウッと胸が詰まる思いがした。
いつだって、どんな時だって。
私はあなたを見ていました。
あなたを感じていました。
あなたを愛していました。
泣きたくなるくらい、あなたのことをずっと。
ずっと、愛していました。
優しく微笑まれるたび、私の名が呼ばれるたび。
あなたへの愛が、雪のように積もっていく。
それが嬉しくて、愛しくて、力いっぱいにその淡い恋心を抱きしめるの。
もう抱えきれないくらいに膨れ上がった気持ちは、大切なあなたと半分ずつ持って。
そして、空いた手でお互いの手を握るの。
離れないようにじゃない。
相手を自分の元へ、導くためにだよ。
そう、未来のために。
――――――さぁ。
手を繋ごう、鏡夜。
.