いつか、きっと。
何よう……
「ひどい……」
私の瞳に、ぷっくりと涙が浮かんだ。
2人の顔が歪んでいく。
「楓とサクのっ、ばかぁ……」
そう言うと、私の瞳からとうとう涙がこぼれた。
次々にこぼれ落ちる涙。
「やっ、ちょっ…!」
「ぉ、おい!朔夜が悪いんだぞ!」
「はぁ!?俺かよ!」
馬鹿っ。
せっかくの入学式なのに、気分が台なし。
そんな笑われるんなら、学校に行けないよ…
「ば、ばかあぁっ…!」
「さっ、皐月!落ち着けって!悪かったよ!俺たちが悪かった!」
「似合ってるよ、皐月!だから…!」
「思ってないくせにいぃ〜っ!」
ぼろぼろと涙は溢れ、私の頬を濡らす。