いつか、きっと。
『…っ皐月』
しっかりと、でも壊れ物を扱うかのようにそっと鏡夜は私を抱きしめた。
………ううん。
包み込んだといった方がいいのかもしれない。
だって…鏡夜の体は―…
「ふっ…ぅっ〜、きょぅやぁっ…!」
『ん?』
「ずっ、と…会いたかった……」
『…うん』
「さみしかった、の…っ」
『うん』
「〜ッ…きょうゃあっ!」
『うん……ごめんね、皐月…』
赤裸々な私の告白に、鏡夜は何度も頷いた。
やっと言えた。
やっと吐き出せた。
もうこれが夢でも何でもいい。