いつか、きっと。
階段を下りながら、私の頭の中は疑問で埋めつくされていた。
見ていたというのはどうゆうことなんだろう。
どうしてすぐにではなくて、今だったんだろう。
じっと鏡夜の背中を見つめる。
聞きたい―…
尋ねたいことが、たくさんある。
「…鏡夜………」
『ん?』
でも、でも…
「…ぅうん。何でもない」
『ははっ。どうしたの』
鏡夜の笑顔を見ると、そんなことはどうでもいい気がする。
ダメだなぁ…
苦笑する。
『おいで、皐月』
やっぱり私の心は鏡夜が中心なんだ。
鏡夜さえいてくれれば、もうそれでいい。