いつか、きっと。
その思い出のすべてがキラキラと輝いていて、鮮やかに私の胸に残っている。
鏡夜のその時々の笑顔が、ちゃんとある。
一瞬だけれど、でも、確かに色濃く残る私たちの時間。
―――それは、私たちが2人で歩いてきた道なんだ。
『………皐月』
ねぇ……
それは、ずっと、これからも続いていく道なんだよね?
『ごめんね、怖がらせて』
思い出を作っていけるんだよね?
『一人にさせて、ごめん』
今までみたいに、笑っていられるんだよね?
―――ねぇ、鏡夜…
『……だから、無理して笑わなくていいよ。皐月』
私ね?
今、すごく不安なんだ。