いつか、きっと。
「私が泣きたかったことも…!辛かったことも!鏡夜の傍に行きたかったことも…っ!」
振り絞るように叫ぶ。
辛かったんだ。
鏡夜のいない現実が。
怖かったんだ。
一人ぼっちの暗闇が。
「わからないくせにっ…!」
それと同時に。
あなたが愛おしくてたまらなかった―…
「会いたくて仕方なかったんだから…!」
最後の叫びと同時に、瞳から涙が散った。
体が震える。
やりきれない気持ちをぶつけたって、あなたが愛おしいことには変わりないのに。
「会いたかったのに……っ」
馬鹿なのは私の方だ。
傍にいてくれたってだけでも、これ以上なく嬉しいはずなのに。