天神学園高等部の奇怪な面々
階段をトテトテと下りて、廊下を歩く。

フンフンと鼻を鳴らすと、シーの好きな匂いがした。

甘い匂い。

お菓子の匂いだ。

その匂いを辿って歩いていくと。

「!」

見知った女生徒の姿を見つけた。

移動教室の途中だろうか。

教科書とノート、筆記用具、そしてポーチを手にした金髪ショートの美少女。

ソフィアだ。

シーは素早く彼女に駆け寄り、じゃれつく。

「きゃあっ」

突然の事に声を上げるソフィア。

振り向くと、シーが機嫌良さそうに目を細めていた。

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