僕らの夏
おばあちゃんが
体調を崩して入院したらしい
そんなお母さんからの電話で
私はこうして
自転車をこいで駅に向かっている
『もおっ!なんでこんなに暑いのよ!!!』
さっき着たばかりの
Tシャツがもう汗で濡れている
おばあちゃんの事は心配だけど
出来ればもう少し涼しい季節が良かった。
そんな事を考えていると
駅に着いた。
田舎の無人駅だ
ホームにはあたし一人。
太陽は相変わらず
あたしを照りつける。