同居の秘密。【完】
───部屋に戻り、直ぐに千春を風呂へ入れた。
このままほっといて風邪なんか引かれたら困るからだ。
俺がこんなに千春のことが心配なのは、ペットと主人みたいな感じだからだろうか。
どちらも、お互いそばに居て落ち着く。
だからだろうか。
千春が風呂から上がり、俺も風呂に入り、上がると甘い匂いが部屋中に充満していた。
甘いものは大嫌いだが、この匂いは不思議と平気だった。
匂いの原因は千春が作ったホットミルクの匂いだったらしい。