同居の秘密。【完】
私がポカンと口を開けて、誰だろうと悩んでいると玄関のドアが開いた。
ふ、不審者!?
誰だかわからない人が突然、訪れて勝手に入ってくるなんて私は恐怖に怯えるしか出来ない。
ソファーの後ろに隠れ、目だけを玄関へ続く廊下を見つめていると、リビングのドアが開いた。
…わぁ。
ドアを開けたのは短髪で、前髪を横に流していて、大きな瞳が印象的な大人の人が入ってきた。
翔君とは違う大人の色気。
思わず吐息が出る。