同居の秘密。【完】


「子どもじゃありません!」


「はいはい。…ん」


言い合いをしていると、波留さんのスーツのポケットから着信音が聞こえた。


私に『ちょっと待ってて』と呟き、廊下に行ってしまった波留さん。


首を傾げて、待って数分、波留さんが真顔で入ってきた。


「どうしたんですか?」


「重要な知らせだ」


波留さんが真顔でそう言うので私の心臓が小刻みに早くなる。


……何だろう…。

まさか家族に何か…!?




 
< 169 / 544 >

この作品をシェア

pagetop