同居の秘密。【完】
目の前に居る千春は目をキラキラさせている。
「本当に!?昇さん元気だった?いーなぁ…」
フゥ、と深いため息を付く千春。
そんな千春を見てイライラ度が増す。
…なんでこんなにイライラしてんだ、俺。
「昇さんのカプチーノ飲みたいなぁ…」
…なんでこんなにも今、千春の口から昇の名前を出してほしくないんだ?
「ねぇ、翔君……」
「……うるせぇ!!!」
俺は無意識に怒鳴ってしまっていた。
千春はビクッと肩を震わせ、青ざめた顔で俺を見ている。