同居の秘密。【完】


私はポカンと口を開け、放心状態で居ると、先に圭介が口を開いた。


「やっぱり千春だ。久しぶり」


まるで昔、何もなかったかのように平然とした笑顔で言う圭介。

何だか呆気なく感じる。


「千春?」

「…え、あ、うん!久しぶり!」


持っていた袋を無意識にギュッと握り締める。


何故かわからないけど手汗が尋常じゃない。


 
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