同居の秘密。【完】
圭介はゆっくりと私に近づく。
「少し髪伸びたね」
「あ、うん。全然切ってないから…」
なんだろう…。
この不自然な会話。
圭介の浮気で私達は別れたんだよ?
なのに何でそんな普通にしていられるの?
そりゃ、2年も付き合って、浮気されてあっさり別れた私も悪いけどさ…。
普通って…こんなものなのかな。
「私、部屋に戻るね!」
この状況に着いていけず、私は逃げるかのようにエレベーターに乗り込んだ。
乗り込んだと同時に圭介が叫ぶ。