同居の秘密。【完】


─────……
────……


「あれ!?ない!」

「何を騒いでるんだ?」


夕食の後、リビングで翔君とまったりしてる時、私はあることを思い出し、冷蔵庫へ走った。


「ケチャップがないの~!」

私は冷蔵庫の中の隅まで見渡す。

だが、ケチャップらしきものはどこにもない。


そんな私に翔君はため息を付く。

「ハァ、大袈裟過ぎ。ケチャップくらい別に明日でもいいだろ。地下に買いに行けば」


平然と言う翔君に私は言葉を詰まらせた。


地下には行きたくても行けないの!

…圭介が居るから…。


 
< 257 / 544 >

この作品をシェア

pagetop