同居の秘密。【完】
「そ、うだね、明日買いに行くね…」
でも翔君に言うのは気が引ける。
別に大したことじゃねぇじゃん、とか言われたら、ショックが大きいから。
だから気付かれないように笑顔を作る。
「てか、そんなに慌てて何に使うんだ?ケチャップ」
不思議そうに翔君は私を見つめた。
「んー?新たなソースの研究を今日しようと思ってて…」
「そっか。だけど今日は諦めてもう寝るぞ」
え、と思い時刻を見ると、0時を過ぎていた。
それに、翔君の“もう寝るぞ”に胸キュンしてキュン死にしそう。
…ケチャップ何てもうどうでもいいや。
明日買いに行けば───…。