同居の秘密。【完】


「…ウッ…ヒック…っ」


嗚咽を抑えるが、やはり出てしまう。


私は圭介を思いっきり睨んだ。


私の目に写る圭介は、まるで悪魔。


うっすらと笑みを浮かべ、私を見下ろしている。


「…千春が悪いんだよ?俺の告白を断るから」


満面の笑みで私に言う圭介。


その笑顔に殺気を感じ、私は逃げ出そうと立ち上がろうとした。


が、何故か体に力が入らず、そのまま地面に倒れ込んでしまう。


……あれ?
何が起きたの?


起き上がろうとしても手に力が入らない。


それに何故か睡魔が襲ってくる。


 
< 265 / 544 >

この作品をシェア

pagetop