同居の秘密。【完】
「…ウッ…ヒック…っ」
嗚咽を抑えるが、やはり出てしまう。
私は圭介を思いっきり睨んだ。
私の目に写る圭介は、まるで悪魔。
うっすらと笑みを浮かべ、私を見下ろしている。
「…千春が悪いんだよ?俺の告白を断るから」
満面の笑みで私に言う圭介。
その笑顔に殺気を感じ、私は逃げ出そうと立ち上がろうとした。
が、何故か体に力が入らず、そのまま地面に倒れ込んでしまう。
……あれ?
何が起きたの?
起き上がろうとしても手に力が入らない。
それに何故か睡魔が襲ってくる。