同居の秘密。【完】



「普通に言葉にしても千春は俺のものになってくれないから、

…俺の温もりを刻んであげようと思ってね、千春の身体に」


圭介は私の首を人差し指で下になぞりながら言う。


こしょばく、ビクッと体が揺れた。


そしてゆっくり私の首に顔を埋めた。


圭介の息が間近でかかり、鳥肌がブワッと立った。


「……──痛っ」


首にチクッとした痛みが走る。

圭介はそのチクッと痛むところを舌で舐める。


「……や…っ」


私は凄く首が弱い。


それを誰よりも知っているのが目の前に居る男、圭介だ。



 
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