同居の秘密。【完】
私がここに居ることさえも知らないんだから…。
今何時かもわからないし、翔君が来てくれるわけない…。
だけど、名前を呼ぶだけで少しだけだけど安心するんだ。
泣きながら翔君の名前を呼ぶ私を気に食わなかったのか、圭介は即座に私のブラのホックを外した。
私は叫ぶのを止めて、必死にもがいた。
もういい。
殴られても、叩かれても。
だけど、絶対にこいつには触らせない…っ!
そう決意した瞬間、目の前のドアが荒々しく開いた。
私と圭介はそちらの方を同時に振り向く。