同居の秘密。【完】


まだ震えは止まらないが、色々と疑問に思っていることを聞いてみた。


「…翔君、何で私があそこに居るってわかったの…?」


凄く疑問だった。

私でさえ、あそこがどこなのか未だにわからない。

何故わかったのだろう。


すると、翔君はスーツのポケットから何かを取り出した。


私は目を凝らしてその取り出した物を見る。


「……携帯?」

翔君が持っていたもの、それは黒い私達専用の翔君の携帯。


「あぁ、この携帯GPS付きなんだ」

「GPS…?」

「千春の携帯の居場所がすぐにわかるってやつ。千春も俺の携帯の居場所がその携帯でわかるよ」


そう言われ、スカートのポケットに手を突っ込むと現れた私の携帯。


 
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