同居の秘密。【完】
「……首、キスマーク付けられてる」
「え???」
…キスマーク?
私は慌てて翔君から離れ、近くにあった鏡で首元を見る。
髪の毛で隠れない場所にくっきりと赤い刻印。
紛れもなくキスマーク。
…この場所は首を舐められてる時、一瞬だけ痛いときがあった場所だ。
キスマークを付けられてたんだ…。
私はガックシ肩を落とし、必死にキスマークの部分を引っ掻いた。
強く引っ掻いてもキスマークは取れない。
段々血が浮き出てくる。