同居の秘密。【完】
翔君の唇が圭介に付けられたキスマークの上にソッと乗せられた。
まるで、その部分を消毒するかのように─…。
「しょ…うく…っん」
小さくその部分を吸う翔君に私は、こしょばくてきちんと喋れない。
数秒後、やっとその部分から唇を離し、体も離してくれた。
私は必死に肩で息を吸う。
翔君に抱き締められてる間は何故か息が出来ない。
「…ごめん」
床に崩れ落ちてしまった私の目の前にしゃがみ、小さく頭を下げて謝る翔君。