同居の秘密。【完】


段々胸騒ぎがしてきた。


もう一度千春に電話をかけてみようと携帯を取り出した時、黒い携帯の一部が光を放った。


俺はゆっくり携帯を開くと、千春の居場所が“ここ”と記されている。


横を向くと名前プレートが無名の扉があった。


無名の部屋なのに微かに電気の光が漏れている。


俺は直感で思った。


ここに千春が居るって──……。



 
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