同居の秘密。【完】
そんな俺に対して親父も対抗するように言い放つ。
「あと6ヶ月だ、残された時間は」
あと…6ヶ月。
あと6ヶ月もあの監獄生活か…。
そう思うと気が遠くなる。
「…わかってる。…だけど千春には手を出すな、頼む…」
屈辱的だが、これは頭を下げてお願いするしか無かった。
千春にはもうあんな苦しみを味合わせたくない。
親父は大量の資料をトントン、と整えて一息ついてから口を開いた。
「……お前次第だ、翔」