同居の秘密。【完】


私とすぅちゃんはリビングへ入り、ソファーに座る。


冷たい飲み物をすぅちゃんに出すために冷蔵庫へと向かった。


「すぅちゃん~、何飲む?」


キッチンからすぅちゃんに聞こえるように叫ぶ。


私の問いに答えようとすぅちゃんが口を開いた瞬間、リビングのドアが開いた。


───誰?


私は波留さんかな、と思い、キッチンからリビングへ向かうと、意外な人の姿があった。


「…忘れ物した」


それはスーツの上を脱ぎ、ネクタイを緩く崩している翔君だった。


 
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