同居の秘密。【完】
* 翔
「翔、どうした?」
昇が客用の飲み物を作りながら俺に問う。
今日は仕事が休みで、千春と一緒に居たかったんだが、理由があり今昇の店に居る。
『もう翔君なんて知らない!』
数時間前に千春の口から放たれてた俺への発言。
何かは知らないが、俺が千春の大事な物を捨ててしまったらしい。
こんなに千春が怒ったのも初めてで、動揺が隠せずここへ来てしまった。
実は千春と暮らしてきて+付き合って初めての喧嘩だ。