同居の秘密。【完】


シナモンの凄さに感動していると、昇が口を開いた。


「…今の話、凄くビックリした。まさか親父さんがそこまでやるとは」


「親父はそういう奴なんだ。腐った人間」


「千春ちゃん、最初は辛かっただろうね。今は幸せそうだけど」


「…幸せそうに見えたか?」


俺がちらっと昇の表情を伺いながら聞くと、クスクスと笑いながら昇は言う。


「翔と千春ちゃんが一緒に居たのはクリスマスしか見てないけど、その時から千春ちゃんは翔の事好きだったよ」


俺は、え、と目を丸く開ける。


 
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