同居の秘密。【完】
もう契約の前日だというのにおじさん、翔のお父さんは何もしてこない。
よくわからないけど、圭介の私を襲おうとした事件はおじさんに頼まれてたんだと思う…。
私の勘だけど、あの時の翔君の顔がそう物語っていたから。
その時はあんまり考えないようにしていたけど、今考えればそうだと思う。
だからそれから何もしてきてない。
こんな大事な事なのに何故、おじさんは何もしてこないのだろう…。
…いや、してこない方が私達にとっていいけど、やっぱり何か胸騒ぎがするんだ…。
嵐の前の静けさのような─…。