同居の秘密。【完】
その表情はさっきの表情とはまったく違い、穏やかだった。
まるで父親のような─…。
「…似てるな」
息を整え、私達を見ながらそう呟くおじさん。
「…そうですね」
そのおじさんの言葉に、口元を緩ませ、頷きながら答える真島。
その2人のやり取りを見ても何が何だかわからない。
それは翔君も同じだった。
「意味がわからない…」
そう翔君が呟く。
そう言った瞬間、即座におじさんが口を開いた。
「お前達と私が似てるんだよ」