同居の秘密。【完】


今日、何回ついたかわからないため息をつき、俺は親父の後を歩いた。


案内されたのはVIP席で、周りの声は聞こえなくなっている部屋。


少しは落ち着くが、これでは貸しきりと同じ…、とか心の中で思う。


「シャンパンを」


親父がクラブのトップの人に言い放つ。


俺は静かにソファーに座った。

同時に親父もソファーに座る。



また気まずい雰囲気が部屋に広がった。


 
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