同居の秘密。【完】
「梨理、今日早いね、起きるの」
梨理をソファーに下ろし、目線を合わせながら言う。
時刻はまだ6時だというのに。
私の質問に梨理は眠たそうに答える。
「…うん。りりがはやくおきないと、パパが、おしごといっちゃうからはやくおきるの」
「そっか」
梨理は大のパパっ子。
翔君が大好きすぎていつもベッタリ。
…うーん、私に似たのかな、なんて。
私は梨理の細い髪の毛を撫でながら笑う。
「なら一緒に朝ごはん作る?」