同居の秘密。【完】
拒否られなくて良かった。
少し嬉しくなる。
「わかりました。何でもいいですか?」
問いかけに翔さんは頷く。
私は奥のキッチンへ立った。…いや、キッチンと言って良いのだろうか。
まるで可愛い大きな厨房だ。
大きな冷蔵庫を開けると、ぎっしり入ってる食料。
作りがいがありそうだ。
あ…っ、私みたいな庶民の料理が翔さんの口に合うかな…。
お米を研ぎながら思う。
…大丈夫かな。
「え!凄い!」
米を炊飯器に入れようとし、炊飯器を見たら、店でも見たことの無い炊飯器が置いてあった。
小さく書かれてる説明のところには【無洗米でも15分で炊き上がります】と書かれていた。