同居の秘密。【完】
「………」
翔さんは目の前にある料理をジッと見ている。
私もつられて、自分の作った料理を見た。
…なんか変だったのかな。
美味しそうに見えないのかな…。
気に入らなかったのかな…。
ネガティブな発想が頭の中を駆け巡る。
ジワッと涙腺が緩むのがわかった。
どうしよう…。
「凄い旨そうだな…」
「え?」
意外な発言に口をあんぐりと開ける私。
今…、なんて?
口をだらしなく開けてる私に対し、翔さんは目をキラキラと輝かせながら椅子に座った。