同居の秘密。【完】


「………」

翔さんは目の前にある料理をジッと見ている。

私もつられて、自分の作った料理を見た。

…なんか変だったのかな。
美味しそうに見えないのかな…。
気に入らなかったのかな…。


ネガティブな発想が頭の中を駆け巡る。

ジワッと涙腺が緩むのがわかった。


どうしよう…。


「凄い旨そうだな…」

「え?」


意外な発言に口をあんぐりと開ける私。


今…、なんて?


口をだらしなく開けてる私に対し、翔さんは目をキラキラと輝かせながら椅子に座った。



 
< 84 / 544 >

この作品をシェア

pagetop