同居の秘密。【完】
私は顔を伏せて謝る。
そんな私に翔さんは食器を重ねながら言う。
「別に気にすんな。じゃあ行ってくる。このマンション、プールとか色々な設備あるから見てくれば?」
翔さんはそう言って、仕事へ行ってしまった。
1人、広い部屋に残された私。
自分の食器と翔さんの食器を洗い、一段落つく。
時刻はまだ8時前だ。
…これからこんな生活が続くのかな…。
仕事に行きたいよ…。
私はいつもの癖で、自分の携帯を開いた。
「あれ?」
充電を付けようとしてもびくともしない。