ネコ×ライオン
入学式も終わり、新しい教室へと各自に足を進める。
「私は―」
…1-B

「ねぇ、」
「…え?」

振り返ると、顔がキレイに整っていて髪はサラサラの黒髪。

…―キレイな子だな…。

「貴方はクラス何処?」
「私?…私はB組だよ」
「あ、ホント!?」
「うん、」
「アタシもB組なんだ!
…良かったら一緒に教室行かない?」
「良いよ♪行こッ!」
「やった☆
あ、アタシの名前は鈴木華!華って呼んで♪」
「分かった!
私は澤田 晴海だよ、晴海って呼んでね☆」
「うっし!晴海、教室へレッツゴーだ」
「ラジャー!」






教室に着いた私達は自分の番号の席に腰を下ろした。
すると、後ろの方で何やら騒がしい声が。
気になった私は声のする方に視線を送る。

―!


「あ―――――――!」

私からの突然の奇声に皆が一気に私を見る。

私が声をあげた理由、
それは…
アイツがこの教室に居るからだ。
「何でアンタが居るのよ!」
「え?ごめん、君頭大丈夫?この教室に居るという事はクラスメートだからだよ?」
「…そうだけどさ!
朝の態度、アレは何なの?!」
「朝の?
記憶に無いな…
人間違えじゃないかな?」
「―な」
「ちょっと、さっきから何なの?
聞いてれば亘様が悪人みたいな言い方して…
アンタ何様よ!」
私が話そうとしたらアイツのファンらしき人に言葉を遮られた。
何でコイツの周りにはウザイ奴ばかりなのよ!
「アンタこそ何様よ」
私は女に睨みながら挑発的な言葉を発した。
「まぁまぁ、
ケンカは良くないよ?」
コイツぅ〜!
アンタが原因なんじゃ!
このハゲ!!
私は心の中でアイツに向かって叫んだ。

するとソイツは私の言葉が聞こえたかの様に私に顔を近づけて来た。

―え?
何するの?
殴られるの私?

すると数センチの所で動きが止まり、私とアイツにしか聞こえない様な位小さな声で

「強気に俺を睨らんでんじゃねぇよ
強がってネコみてぇ」

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