【短編】『おもいで文集』
蓮…。
中学で同じクラスだった人。
ただのクラスメートじゃなかった。
思い出すために
……蓮をジっとみた。
蘇る、記憶。
店内のコーヒー臭さが教室の独特な匂いへ変わった。
同じクラスになって初めての席替えで席が隣になった。
座席での班活動が多くて結構親しくなっていた。
携帯のアド交換に始まり、休日もクラスメートの数人とよく街に遊びにいく。
この時期、東京に着たばかりで土地勘の無い私に原宿を教えてくれたのも蓮たちだったっけ。
そんなある日…
また数人と遊びに行くはずだったのに、みんな塾がある、と言ってドタキャンされた。
結局、塾に行ってなかった蓮と私だけで遊ぶことになったのだ。
2人で原宿に行き、クレープを食べて竹下通りを突き抜け…
それが楽しくて楽しくて…
気づくと、外は薄暗くなっていた。
2人で地元に帰る途中に私はこの楽しい時間を終わらせたくない、と思い蓮にわがままを言い近所の公園に寄ってもらったのだ。
中学で同じクラスだった人。
ただのクラスメートじゃなかった。
思い出すために
……蓮をジっとみた。
蘇る、記憶。
店内のコーヒー臭さが教室の独特な匂いへ変わった。
同じクラスになって初めての席替えで席が隣になった。
座席での班活動が多くて結構親しくなっていた。
携帯のアド交換に始まり、休日もクラスメートの数人とよく街に遊びにいく。
この時期、東京に着たばかりで土地勘の無い私に原宿を教えてくれたのも蓮たちだったっけ。
そんなある日…
また数人と遊びに行くはずだったのに、みんな塾がある、と言ってドタキャンされた。
結局、塾に行ってなかった蓮と私だけで遊ぶことになったのだ。
2人で原宿に行き、クレープを食べて竹下通りを突き抜け…
それが楽しくて楽しくて…
気づくと、外は薄暗くなっていた。
2人で地元に帰る途中に私はこの楽しい時間を終わらせたくない、と思い蓮にわがままを言い近所の公園に寄ってもらったのだ。