【短編】『おもいで文集』
その次のページに私の評価があった。

―しっかりしてる。
―頭良かった。
とかオーソドックスなことの下には

―もう少し一緒に居たかった。
―未南子ちゃんと離れたくなかった。
―色々大変そうだけどこれからも頑張ってほしい。
―楽しかった。


『みんな未南子を気にしていたんだよ』


…そうなんだ。
懐かしい。


沈黙が続いた。
すると
『これからどこかいかない?』

蓮はまたあの笑顔で言う。
『うん。行こう。私、海がみたいな』

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