秘密のMelo♪y②*パリ編*
「真緒~真緒真緒ま~おっ」
「なあにりんりん」
完全にいじけて、唇を尖らせながら振り向いた。
「さーっ喜んで?」
「……なんで?」
まっっっったく嬉しくないのにどうして喜べようか。
なに言ってるのりんりんたら。
「やーね、だってかっくんに会えるのよ? 嬉しいでしょ?」
「…………」
…………ん?
「会えるの!? かっくんに会えるの!?」
食いつくように慌ててしゃかしゃかりんりんのところに近寄る。
「会えるわよーっ❤きっとすぐに迎えに来てくれるよ」
「ど、どうして?」
「ふふん。あたしに分かんないことはないのっ♪」
きゃ~~~っ!
りんりんかっっっくいい~っ❤❤
「ほんと? ほんとっ?」
「だからもうそうやって笑って待ってなさい、ね?」
「うんっ!」
自信たっぷりのりんりんの顔に、大きくうなずいて、梨音を抱きしめてベッドでのたうちまわっ……嬉しさを表現した。