秘密のMelo♪y②*パリ編*
――真裕(真緒)サイド――
目を見開くかっくんをまっすぐに見て、今度ははっきりと言った。
「恋、してる」
「……」
「かっくんに」
言い切って、なぜだか恥ずかしくなって、反射的に俯いた。
どっ、どうしていいのか分かんない!!
りんりんこっから先も伝授しといてよ~!
微動だにしなかったけど、内心は大暴れだった。
だってどうしろと!?
だから……んーと…。
「だからつまり…!」
……は…。
パッと顔を上げると同時に口を開いたあたし。
その同じ瞬間、かっくんが片手であたしの腰を引き寄せて、もう片方の手をほっぺたに添えた。
「かっくん…?」
ゆっくり首を傾げながらその名を呼ぶ。
「どうしたの?」
―とくん…